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プロバイオティクスについて私たちが“知らない”こと

      2021/11/08

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

みなさんこんにちは!オオサカ堂スタッフです。

先日、某テレビ番組で紹介された「プロバイオティクス」をご存じでしょうか。スタッフは「プロバイオティクス=体に良い微生物」くらいの認識しかなかったのですが、調べてみると意外と奥深く、体にいいことずくめな半面、誤解されている部分も多いようです。

今回はそんなプロバイオティクスの発見についてご紹介したいと思います!

プロバイオティクスとは?

プロバイオティクスとは、1989年にイギリスの学者Fullerにより「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」と定義されています。この定義が一般的なプロバイオティクスのイメージではないでしょうか。

ここでポイントとなるのが「どんな微生物がプロバイオティクスと呼べるか」ということ。以下7つの条件が提示されています。

  1. 安全性が保証されている
  2. もともと宿主の腸内フローラの一員である
  3. 胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達できる
  4. 下部消化管で増殖可能である
  5. 宿主に対して明らかな有用効果を発揮できる
  6. 食品などの形態で有効な菌数が維持できる
  7. 安価かつ容易に取り扱える

特に注目したいのが3の部分ほとんどの微生物は胃液によって殺菌されてしまいます。某乳酸菌飲料の「生きた菌が腸まで届く」というキャッチコピーはこの部分を意識したものですね。

イイことたくさん!

主に腸に働きかけるプロバイオティクス。腸と言えば「吸収・消化」を思い浮かべる方も多いと思いますが、もう一つの大切な役割として、外から摂取した有害物質から体を守る「免疫」があります。また腸には全身のリンパ球の半数以上が存在しており、人体最大の免疫系だともいえます。

上記のことからもうお分かりいただけると思いますが、プロバイオティクスで腸内環境を整えることで、下痢や便秘を抑えることはもちろん、腸内の感染を予防し免疫力を回復させる効果にも期待できるというわけです。さらに一部の研究では、菌によって老化予防コレステロール値の減少などに働くものもあるよう!

まだまだエビデンス不足?

さまざまな健康的なメリットをもたらすプロバイオティクスですが、サプリメント大国アメリカの米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration:FDA※)では、プロバイオティクスにおけるいかなる健康強調表示も認めていません。

※食品やサプリメントの規制や安全性をはかる政府機関

ということは、どんなに高い効能を示すうたい文句が書いてあったとしても、それを裏付けるためのエビデンスは不足しているということ。

厚生労働省のホームページでは

急性下痢症や抗生物質関連下痢症、アトピー性皮膚炎(乳幼児に最も多く見られる皮膚疾患)の改善に有用な可能性があるとするいくつかの科学的根拠(エビデンス)があります

と紹介されていますが、同時に

プロバイオティクス製剤の中には、研究で有望な結果が示されたものもありますが、ほとんどの症状・疾患に対して、それ以外のプロバイオティクスの使用を支持する強固なエビデンスは不足しています

との見解も。

特定の疾患に有用とのうたい文句が商品につけられていたとしても鵜呑みにせず、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。

プロバイオティクスの誤解

ここでプロバイオティクスへの誤解・ギモンをいくつか紹介します💡

①発酵食品=プロバイオティクス?

生きた微生物の発酵の力で作られる発酵食品ですが、中には殺菌や加熱、燻製、ろ過などの工程を含み、これらの工程によって微生物が死滅したり、取り除かれてしまうことも。そのため発酵食品とひとくちに行っても、微生物がプロバイオティクスの基準に達しない場合があります。

②生きた菌じゃないと意味がない?

ロシアの学者イリヤ・メチニコフは、乳酸菌の働きは生きている菌/死んでいる菌の間に差がないと言っています。また腸内環境の改善に働くのは、乳酸菌が生成する物質「菌体成分」であると結論づけています。また近年の研究では、胃液で殺菌されてしまったとしても腸内環境を改善する効果があることが分かってきています。このことより、プロバイオティクスは生きた菌/生きたまま腸に届くかどうかにかかわらず、高い健康効果を有すると言えるでしょう。

③一日どれくらい摂ればいい?

CFU(菌の数)をより多く摂ればいいというわけではなりません。最適な量は試験で有益な効果が示されている量で、1日あたり1億CFU~1兆CFUですが、ほとんどのプロバイオティクスは、1日当たり10~100億CFUの範囲で検証されています。しかし、一番大切なのは菌を定着させる=継続してプロバイオティクスを摂取すること。食品やサプリなどで外から取り入れた菌は排出され定着しにくいため、プロバイオティクスを毎日の習慣に取り入れて少しずつ定着させていきましょう。

オオサカ堂イチオシのサプリは【Probiogen】社製のもの。プロバイオティクスを取り入れるためだけではなく、減量や消化サポート、ストレスケアなどそのほかの目的に合った成分も配合されているのが特徴です。

肌に塗るプロバイオティクス?

最近では、スキンケア商品にもプロバイオティクスが配合されているものが出てきました。健やかな素肌にはプロバイオティクスが必要だと研究で少しずつ明らかになってきているそうです。

腸内と同じく肌にも一定数の微生物が存在していますが、過剰なクレンジングなどが善玉菌を洗い流してしまい、肌のフローラバランスが崩れてしまうことがあるそう。それらの善玉菌をプロバイオティクス配合のスキンケア商品で補うというわけですね。

オオサカ堂のおすすめアイテムは、Audrey&Youngのキムチマスク。美容大国・韓国のプロバイオティクスたっぷりのキムチをイメージして作られた塗るタイプのマスクです。5種類のプロバイオティクスがビタミンCの吸収を助け、もちもちしっとりな肌に♪


いかがでしたか?肌にも体にも良い影響をもたらすプロバイオティクス。うまく生活に取り入れて習慣化したいですね。

以上、最近話題のプロバイオティクスについてでした!

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