お酒で顔が赤くなるけど、飲める。これ、実はキケンかも！？

2018/11/09 2018/11/09

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皆様こんにちは。

日が落ちると、とたんにぐっと冷え込むこの季節。

仕事帰りにふらり立ち寄る居酒屋のぬくもりが本当に心地よいものです（共感は得られてるかな…？）。オオサカ堂スタッフのなかにも、仕事帰りのちょい飲みを楽しみにしている輩がちらほら。

ところで、お酒を飲むとすぐ顔が赤くなるのに、結構な量を淡々と飲み続ける人って、いませんか？
赤くなる人はお酒が弱いと思いきや、そうとは限らない。これって、どうしてなのでしょう？

というわけで、ちょこっと調べてみました。以下、オオサカ堂調べです！！

体内に入ったアルコール（エタノール）は、
まず「アルコール脱水素酵素（ADH）」によってアセトアルデヒドに分解されます。

ご存知の方も多いかと思いますが、アセトアルデヒドは二日酔いの原因にもなり、顔を赤くする犯人。我らの敵・アセトアルデヒドは「アルデヒド脱水素酵素（ALDH）」によって分解され、無毒な酢酸になって体から排出されます。

エタノール
↓
↓⇐アルコール脱水素酵素（ADH）
↓
アセトアルデヒド
↓
↓⇐アルデヒド脱水素酵素（ALDH）
↓
酢酸

アルデヒド脱水素酵素（以下ALDH）には、ALDH1、ALDH2，ALDH3の3種類があります。働きに個人差が少ないALDH1とALDH3に対し、ALDH2は個人差が大きく、お酒の強さを左右しているらしいのです。

ALDH2のタイプは、活性の仕方で次の3つに分けられます。

活性型（NN型）

ALDH2の活性タイプが安定的で正常。酒豪さんです。

ほとんどの人がお酒を飲んでも赤くなりません。

低活性型（ND型）

NN型の1/16程度の活性。お酒に弱いか、ほどほどに飲める人はこのタイプ。

普段から飲む機会が少ない場合、顔が赤くなりやすいです。

不活性型（DD型）

ALDH2が完全に失活したタイプ。全く飲めません。

ちょっとアルコールが入っただけで真っ赤になるのはDD型です。

うーん、これだと想像の範囲内ですよね。「赤くなりやすいのに酒豪」って、どういうことなのでしょう？調べてみると、アルコール処理に関係する酵素、もう1種類ありました！

「ミクロソームエタノール酸化系（MEOS）酵素群」

アルコールが処理しきれないときに働く、緊急時のための控え選手です。

MEOSは瞬発力が凄い（？）らしく。血中のアルコール濃度が高いときに、MEOSの中心的な酵素が発動し、素早くアルコールを分解するそう。そうなると、本来その人が持つポテンシャル以上のアルコール分解パワーを発揮できてしまうというわけですね。もともと飲めなかった人が、頻繁に飲酒を続けているうちに飲めるようになるのも、MEOSが関係しているとも考えられています。

多量の飲酒や日常的な飲酒
↓
MEOSが活性化！
↓
前より飲めるようになる！

MEOSが働くようになっても、生まれ持ったALDH2のタイプは変わりませんから、顔が赤くなっても飲み続けられてしまうわけです。納得！

「MEOSのおかげでお酒が楽しめる！バンザイ！！」というわけでもないんですよ。

緊急時の控え役・MEOSが出動するということは、多量の飲酒が続いているということ。肝臓など体のトラブルは、MEOSが働いている人ほどシビアだというデータもあるそうで…。

結局は、無理に飲まない！ほどほどに！

ということでございます。

それでもやっぱり、思いっきり、楽しく飲みたい！
そんなあなたを、（酒好きスタッフの多い）オオサカ堂は応援します★