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この記事の目次
1.駆虫薬イベルメクチンとは? |
2.新型コロナに有効のデータ多数 |
3.なんでコロナの治療薬として承認されない? |
こんにちは。オオサカ堂スタッフブログです。さてさて本日の話題は『イベルメクチンとコロナ』についてです。
もとは寄生虫の駆除薬だとか?それがコロナに効くとか効かないとか??世界でも日本でも去年から随分話題でしたが、最近はワクチンのニュースばかりであまり耳にしませんね。
というわけで、イベルメクチンって何なの~?今どうなってるの~?と気になっているアナタのためにリサーチしてみました!!
それではさっそく行ってみましょう!
駆虫薬イベルメクチンとは?
イベルメクチンは北里大学の特別栄誉教授である大村智博士が1974年に発見した成分を起源とする駆虫薬。家畜やペットの寄生虫、フィラリア症などの特効薬として世界中で20年以上も用いられている成分です。
この薬はさらに、世界の失明原因の第2位として知られる線虫感染症の「オンコセルカ症」に対して劇的な予防・治療効果があります。アフリカや中南米などの発生地域で、年間7,000万人以上もの人に投与することで感染や失明を防いでいるのだとか。イベルメクチンのおかげで、オンコセルカ症は2025年を目途に撲滅が予測されるほどに制圧が進んでいるそうです。まさに超スーパーミラクル国際貢献薬✨!
大村智博士はこの功績が認められて、2015年にノーベル生物学医学賞を受賞されました。
新型コロナに有効のデータ多数
そんなイベルメクチン。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に対しても有効性を示唆するデータが世界各国で報告されています。
- ✔ SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の複製を阻害
- ✔ 細胞実験レベルでは変異株にも効果が出ている
- ✔ Covid-19の伝播と発症を防ぐ
- ✔ 新型コロナ患者の回復を早めて、軽症~中等症の患者の悪化を防ぐ
- ✔ ICU入室や死亡を回避する
- ✔ イベルメクチンを広く使用する地域において致死率を著しく減少させる
- ✔ 薬物相互作用の少なさや安全性、入手可能性、コスト面などがほぼ比類ない好成績
などなど…
イベルメクチンの新型コロナへの有効性を示す論文は計80近く報告されているともいわれています。
なんでコロナの治療薬として承認されない?
コロナに効く可能性が十分にあり、なおかつ安全・安定供給可能・安価というイベルメクチンですが、WHOは新型コロナの治療薬として使用を推奨していません。
ナゼ・・・?
一つには、効果に否定的な論文も僅かに存在することや科学的根拠が不十分なことなどが挙げられます。WHOは国際的な医療の指針を示す立場として、確固たる根拠が揃わない限りは使用を推奨できないということ。これは致し方ない気がしますね…。
もうひとつ、製薬業界特有の理由も…😨
製薬メーカーが治療薬を一つ作るのには莫大なコストがかかります。そしてイベルメクチンの開発元であるメルク社は現在、新型コロナの新薬を開発中だとか。
仮にイベルメクチンが国際的に新型コロナの治療薬として認められてしまうと、この薬は非常に安価なため、メーカーの利益にならないのです。メルク社は開発中の新薬に注力したい理由からイベルメクチンの治験には消極的だという説も。人道的な観点からはなんだかとっても不条理ですが、理由として無いとは言い切れなさそうです💦
とはいえ、南米諸国やフィリピンなど一部の国では医療現場でイベルメクチンが使用され、成果をあげています。また現在インドでは感染爆発が深刻化しているため、イベルメクチンの使用開始が計画されているそうです。
ちなみに日本も医師の裁量で「適応外使用」としてイベルメクチンを処方することができますが、WHOが推奨しない状況などから、ほぼ使われていないのが現状のようです。
利権が絡んだ複雑な事情もありそうですが、日本人の研究者が開発した薬でもあるし、ぜひ新型コロナの治療薬として治験が進んで欲しいな、と思うのでした。
ということで今回は新型コロナの治療薬として期待されるイベルメクチンの現状についてでした!
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