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こんにちは、オオサカ堂です。今回のブログはオオサカ堂在籍薬剤師がお届けします。
2020年は新型コロナウイルスに始まり、そして早くも終わろうとしています。
こんなにも

日本国内での感染者数は約15万人、そして全世界の感染者数は6,000万人、死者数は147万人(福岡市の人口とほぼ同じ)を超えました。
同じコロナウイルスで過去に流行したMERS(中東呼吸器症候群、2014年頃)やSARS(重症急性呼吸器症候群、2003年頃)と比べて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は桁違いの感染者数や死者数を出す悲劇となりました。
複数の製薬会社からワクチン開発に関する明るいニュースも出始めてはいるものの、実用化や充分な供給の段階へ進むまでは全く油断が出来ません。
そんな中での年の瀬。
厚労省からは、こんな注意喚起のポスターが出ています。

例年通りの大宴会のような忘年会は自粛する人が多いとは思いますが、回し飲みや箸の共用、近距離での会話などは明らかにリスクの高い場面ですので、気を付けたいところです。
――コロナにかかってはいけない。
――だけど経済活動も止められない。
――精神的にも疲れてきた。
本当にさまざまな声が聞こえてくるようですが、人間と微生物との戦いは有史以来ずっと繰り返されてきたことです。
私もいち人間として、ぜひとも今回の戦いに勝利して、人間が再び文化的で平穏な毎日を取り戻せることを祈るばかりです。
少し重い話にはなりましたが、これからが冬本番。つまりインフルエンザの流行シーズンでもあります。
コロナに限らず、ありとあらゆる病原微生物から身を守るために、今一度できる対策をおさらいしていきましょう!!
マスクと手洗いと咳エチケット
もう耳にタコが出来ましたが、接触感染や飛沫感染の予防はこれに尽きます。
3密(密集、密接、密閉)空間ではマスクを着用。帰宅後や食事前の手洗いまたはアルコール消毒。そして咳はマスクかひじで覆う。
コロナ禍に慣れてしまいついおろそかにしがちですが、
感染症全般が流行し始めるこれからの季節は励行したいものですね。
うがいは有効か
吉村大阪府知事による「ポビドンヨードうがい会見」で大きな話題を集め、ポビドンヨード含有のうがい薬が品薄になる等、社会現象にもなりました。
その後エビデンス不足を指摘されて府知事が釈明するといった混迷もありましたが、うがいは結局するべきか不要か、気になるところですよね。
冬場に流行する普通の風邪(急性上気道炎)もインフルも、そして新型コロナウイルスも、ウイルスによる感染症であり基本的な対策は同じです。
そして『うがい』の効果は2つ。「口腔内の清潔保持」と「飛沫のウイルス量低下作用による感染拡大の防止」です。
「口腔ケアは発熱や肺炎などのイベントを低下させる」というのは随分昔に論文で示されていることで、コロナ禍でなくとも「うがい」をする一定の意味はあるといえます。
もちろん、歯磨きやマウスウォッシュの使用も立派な口腔ケアです。
また「ポビドンヨードを含むうがい液を使用したうがい」においては、「唾液中の新型コロナウイルス量を低下させる」効果があるため、無症状だが既に感染しているような人が、知らずのうちに周りの人にうつすリスクは減らせる可能性があります。
うがい時の注意点としては、口からうがい液を吐き出す際に周りに飛び散らないようにすることです。
吐き出した液の中に含まれるウイルスや細菌が飛散して感染が拡がるのを防ぐためです。
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ワクチンはいつ出来上がるのか
予防としていま出来ることは限られていますが、とにかく気になるのがワクチンです。
現時点でファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社で開発中のワクチンが、第3相(最終段階)の臨床試験によって有効性が確認されており、今後各国での承認や実用化に進もうとしています。

いずれも高い予防効果が示されており、米国は12月中に国内で4,000万回分のワクチン供給を目標に掲げています。英国では、早ければ12月7日から接種が開始されるそうです。
日本政府も各製薬メーカーとワクチン供給を受ける契約を結んでおり、順調に行けば来年6月までに2,000万人分、来秋までプラス500万人分、計2,500万人分が確保できる予定とされています。
しかし国内にワクチンが届くのはまだ先になるため、この冬は従来の対策を粛々と続けていくことが不可欠でしょう。
発熱したら、どうする?
さいごに、今後自分が熱を出した際に対応に困らないよう、発熱時のフローについてもおさらいしておきましょう。
- ✔ 発熱(目安:37.5℃以上)や風邪症状が出たら、仕事や学校を休み自宅療養をする
- ✔ 同居人がいる場合、部屋を隔離するなどして感染拡大防止につとめる
- ✔ 高齢、基礎疾患があるなど、重症化のリスクがある人は、自宅療養2日で改善がなければ「帰国者・接触者相談センター」へ電話する
- ✔ 上記以外の人は、自宅療養4日で改善がなければ電話する
- ✔ 突撃受診は厳禁。かならず電話で連絡をしてから医療機関を受診する
※オンライン診療が出来る施設も増えています
以上、オオサカ堂スタッフブログでした。
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